【投資】有事の金?金の呪い?
最近、世界同時株安が起きている。リーマンショック以来12年ぶり。「コロナショック」ならぬ自粛の為だ。
株は安いが、金は暴騰中。今日(2020年3月3日)で、じつに1g=6075円(買取額・田中貴金属)にもなる。僕は金を持っていたので、やったぁ・・・・と思いきや、そうでもない。
【金の延べ棒は流動性に乏しい】
金実物(延べ棒)は、売るのがとてもメンドウ。
●ほぼ実店舗限定(金券ショップは1g5050円~高くて5700円と話にならない)
●実店舗の買取受付時間は、平日の昼間のみ(例:月・火・木・金の11~16時)
●すぐには入金されない(振込は10日後)
●税務署に申告が必要(200万円こえる場合)
働いている人にとって、平日の昼間は鬼門。かといって、こんな高価なものを売るために、他人に渡したくない。
こんな風に、有事の金だというのだが、いざお金欲しい時、換金が面倒だった。
【税務署の申告】
これもメンドウだった。必要な書類がとにかく多い。
●納品計算書(購入時の金額証明)
●ご売却清算書(売却時の金額証明)
●マイナンバーカード
●免許証
これをもって、近くの税務署へ行く。そこで税申告・・・
だけど、僕の場合田中貴金属さんが「源泉徴収票が必要です」って教えてくれなかった。ただ清算書もって税務署、と説明されたから、税申告できなかった。e-Taxのページにログインだけして、家で源泉徴収票みながら申告する。
【呪い】
金を買ってから、ロクな目に合わなかった。
●一旦停止無視で罰符
●右折無視で罰符
●さすがに書けない位ひどい失恋
僕は奪わず、ちゃんと買ったのに・・・。
ゴールド(実物)を手に入れて、ゴールド(免許)を失った。
・・・ん?
ファラオの呪い?
【金より有事に役立つもの?】
いまみたいなコロナショックの時、思うことがある。「下落に備えて、金延べ棒じゃない役立つものなかったのか」って。
金の延べ棒(Gold)が欲しくなるのは、下落相場の時。逆に、「それほど下落せず、換金が容易な物」があればいい。
それは、アメリカ債券(Bonds)。
この表を右端(2002年)見てほしい。ITバブルがはじけて、株価(Stocks)は低下。そんななか、GoldとBondsは上昇続けている。実は2008年のリーマンショック時も、Stocksは47%下落したが、Bondsは7%しか下落していない。Bondsといえば、ETFのなかで有名なものは
●AGG
●LQD
である。これらを持っておけば、それほど下落せず、長期的には金より値上がりし、金よりはるかに売り易かった。やっとの思いで、金を売ってしまって気が付いた。