茶助の備忘録

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台風19号 1ヶ月で復旧は無理

11月にもなり、台風19号関連のニュースは見なくなった。そこで私たちが錯覚するのは『ニュースもやらない位だから、もう被災地は復旧してきた』こと。

 

そんなわけがない。それは僕が昨日11/9、長野市赤沼地区で災害ボランティアをしたからハッキリいえる。

 

まず見た目。被災地といえども幹線道路は復旧している。黄色い土を被った痕はあるが。だがよく見ると、道路脇のリンゴ畑には泥が沢山。畑の土と思いがちだが違う。どこからきたか得体の知れない、バイキンだらけの厄介な泥。

 

次に家。家にしても、1ヶ月乾燥が続いたのに、未だに泥とカビがひどい。一度洪水で床上浸水すると、泥水は永久に引かない。畳は泥水吸って重たく、畳の下の床板(木製)は泥と白カビでヌルヌルして歩きにくく、簡単に床が壊れる。家中が泥とカビ臭く、家人曰く『危険だから別の場所で寝ている』『思い出の家だが、リフォームしても住む価値はない。取り壊して再建』とのこと。悲しい話だった。娘たちのとおぼしき、雛人形も泥だらけ。僕も娘がおり、水吸った雛人形を抱きながら、家の人(リンゴ農家の高齢夫婦さん)の気持ちを察して悲しくなった。

 

それと、生活基盤。僕の行った長野市赤沼地区は、リンゴ栽培発祥の地だけあって、リンゴ農家がほとんど。そのリンゴ収穫は、今年は暴風と泥水で、良いものは得体の知れない泥に浸かってパー(農協が今年は買ってくれない)。根こそぎ倒れたリンゴの木だけだなく、水に浸かってダメになったリンゴの木も。美味しそうなリンゴが、道端の泥に沢山埋れていて悲しくなった。水がひいて1ヶ月しても、復帰しま復旧なんて出来ない。

 

最後に僕のいったボランティアについて。長野市ボランティアのホームページでまだまだ募集。登録はいらず、長野市南部ボランティアセンターへ直接でよい。現地では来た順で、5人1組でグループつくる。そこから大型バスで現地に移動(今回の僕らは長野市赤沼地区)。持ち物などは長野市ボランティアのホームページに全部書いてある。