【育児】ド田舎の学校あるある
僕は「中部地方の、地方都市で育った」と前述のとおりですが。それもド田舎でした(大人になるまで田舎者だとも知らなかった)。小学校時代を友達に話すと、結構ビックリされるので記録します。
- 【複式学級】
- 【上下学年と親しい】
- 【修学旅行はジャンボタクシー】
- 【終業式も(たまに)山中で】
- 【徒歩圏内にお店が少ない】
- 【冒険は山登り】
- 【学校でも山登り】
- 【夏休みの水泳で川もあり】
- 【大人になってカルチャーショック】
- 【廃校の可能性高い】
【複式学級】
これ解りますか?例えば2・3年生が同じ教室で、一人の教師に教えてもらうスタイルです。僕が2年生のときは
●1年生:10人くらい
●2年生:10人くらい
●3年生:10人弱
●4年生:20人弱
●5年生:10人弱
●6年制:15人
だったのです。10人を1人の先生で教えるのはコストが高いので、2学年を1人の先生が教えます。
「そんなバカな!どうやって授業するの?」
と聞かれるので。片方を教えて、もう片方は自習です。図工や体育は、まったく同じ内容で一緒にやりました。体育なんか、最初は体力差があって面白くなかったの、覚えています。
「学力つかないのでは?」
ときかれましたが心配ない。僕の小学校出身者からも、普通に国公立大卒や薬剤師・看護師がゴロゴロ輩出されています。偏差値をとってみると、結構普通でした。
(さすがに朝来小学校のような山間部の奇跡、とはいきませんでした)
【上下学年と親しい】
同級生だけだと少なすぎて面白くないからです。全員がドッジボール好きなわけじゃないし、バスケできる人間も限られている。
「どうやって遊ぶの?」
・・・それは、上の学年のおにいちゃん・おねぇちゃんと一緒に遊ぶのです。一年生のときは朝登校して、よく六年生の教室に遊びに行きました。10人も居なかったけどみんな面倒見よくて、好きだったの覚えています。同級生すくなくて可哀そうとおいわれますが、むしろ学年違っても抵抗がなく、幸運だと思っています。
だからこそ、「遊んでくれたお兄ちゃん」がなくなった時は泣きました。
自分たちも上級生になったとき、当然下の子のおせわしました。それも楽しかったのです。
【修学旅行はジャンボタクシー】
同級生が10人以上➡観光バス貸し切り
同級生10人未満➡ジャンボタクシー貸し切り
になります。行先はやっぱり奈良・京都でした。観光バスの貸し切りは、40人乗りとかを11人で使うので広々しすぎています。なんかもったいないなぁ。
【終業式も(たまに)山中で】
卒業式はもちろん体育館です。でなくて、一•二学期の終わりの終業式が、たまーに山の中の広場でやりました。全校生徒60人位しか居なかったから、出来たことですね。遠足みたいで楽しかったです。
【徒歩圏内にお店が少ない】
徒歩圏内には、お店は2件の八百屋さんだけでした。当然なんでも定価販売です。ゲーセンもありません。週末親の車で街に行くと、(ジャスコやバローのような普通のスーパーでも)品揃えに圧倒されました。それを不便には感じません。ちなみに妻は名古屋市出身の都会人で、結婚して田舎(ド田舎ではない)にきたので
「何この田舎!スタバも映画館も無い!」
って嘆きます。
「そんなもん要らない、無くても不便はない」
こうやって、いつもぶつかります。
【冒険は山登り】
山間部なので、いつでも登れる山がありました。学校の先輩と5人くらいで、年一回水晶山(あだ名)行ってたのが思い出です。山のてっぺんで、文字通り水晶が発掘出来るのです。
【学校でも山登り】
山間部なのでやっぱり、学校オフィシャルでも山登りありました。先生にもらった
『元気の出る薬だよ』
は、お菓子の詰め合わせでした。今思えば、山間部の小学校ならではの体験を、作ってくれてたのですね。その「すぐ登れる山」が結構標高あって、登山者に人気だとは知りませんでした。
【夏休みの水泳で川もあり】
(横浜の友人)「川で泳いだって本当かよ?」
(僕)「本当だって。喉乾いたら川の水掬って飲んでたし。岩間の魚捕まえて食べたりしたね」
小学生の夏休みの水泳=プールですね。ですが僕の学校はプールの日・川の日が両方ありました。近くの川の、重機で広く浅くしたところで泳ぐんです。通称「水泳場」です。
保護者2人が高台から子供たちを見守っていました。保護者の手には救命用浮き輪と、注意喚起のベルがありました。
子供たちは石で堰き止めて池を作ったり、水切りしたり(アンダースローで投げる)、潜って魚捕まえたり、メダカを踊り食いしたり、いろいろ遊んでいました。
【大人になってカルチャーショック】
「この道路の下を鉄道走ってるの?すげぇ!」
「今日の夜空も曇りか。いつになったら晴れるの?」(名古屋は星が見えないなんて知らない)
「こんな10時でもお店やってる。徒歩圏内にこんな沢山お店あるのか!」
これみんな、僕が大学生で受けたカルチャーショックです。他にもエレベータ、エスカレータ、高いビル、1時間に何本もくる電車・・・。
僕は田舎の子供みると、「将来のカルチャーショック」を想って、少し心配になります。
【廃校の可能性高い】
小さい所は、少子化で人口減少の場所も多いです。僕の小学校も(実は中学校も)、廃校になりました。20歳くらいの時、閉校式典がありました。小学校の体育館で。やっぱり寂しいです。当然校歌も、小学校独自の踊り囃子も、秋の収穫祭も、思い出の中です。